2026年(令和8年)2月16日、私立大学の一般入試結果が続々と発表される中、受験生の皆さんにとっては最も心身ともに厳しい時期を迎えています。「滑り止めと考えていた甲南大学に落ちてしまった」「共テ併用もダメだったのに、本命の関西学院大学(関学)に受かるはずがない……」と絶望感に苛まれている方も多いのではないでしょうか。
しかし、プロのファクトチェッカーの視点から結論を申し上げます。「甲南大学に不合格でも、関西学院大学に合格する」という現象は、毎年一定数必ず発生します。特に2026年度入試特有の背景を含め、なぜ格上とされる関学で逆転合格が起こり得るのか、そのメカニズムを詳しく解説します。
1. 偏差値の逆転現象はなぜ起きるのか?
一般的に、大学の難易度は「関関同立(関西学院・関西・同志社・立命館)」が「産近甲龍(京都産業・近畿・甲南・龍谷)」よりも上位に位置づけられます。しかし、これはあくまで統計的な平均値に過ぎません。個別の試験においては、以下の3つの要因により逆転現象が生じます。
① 配点比率と「得意科目の爆発」
甲南大学と関学では、科目ごとの配点ウェイトが異なります。例えば、甲南大学の一般入試は3科目均等配点が多い傾向にありますが、関学は学部によって「英語重視型」や「数学重視型」など、特定の科目の配点を高く設定している入試方式が豊富です。
もしあなたが英語で圧倒的な高得点を取れるタイプであれば、総合力を問われる甲南大学では他科目の失点をカバーできずに不合格となっても、配点比率が有利な関学では合格圏に滑り込むことが十分に可能です。
② 出題形式の「相性」という決定打
入試問題には明確な「カラー」があります。
- 甲南大学:基礎~標準的な知識を正確に問う問題が多く、高得点勝負になりやすい。一つのケアレスミスが致命傷になる。
- 関西学院大学:読解力や論理的思考力を問う長文問題が中心。難易度は高いが、思考のプロセスが合致すれば、部分点や正答率を伸ばしやすい。
「教科書レベルの知識を完璧に網羅できていないが、難しい文章を読み解く力はある」という受験生の場合、基礎徹底型の甲南大学よりも、思考力重視の関学の問題の方が解きやすく感じるケースがあるのです。
2. 2026年度入試(新課程2年目)特有の要因
2026年度入試は、新学習指導要領(新課程)導入から2年目に当たります。この時期特有の不安定さが、合否の波乱を呼んでいます。
共通テスト併用入試の「難化」と「揺らぎ」
質問者様は「共テ併用も出願したが落ちた」とのことですが、2026年度の共通テストは「情報I」の定着や、数学・国語の形式変化に伴い、自己採点と実際の得点調整にズレが生じやすい年でした。甲南大学の共テ併用枠は定員が少なく、倍率が急騰しやすい傾向にあります。
一方で、関学は独自入試の定員を一定数確保しており、共通テストの成否に左右されない「一般選抜」の枠で、純粋な学力勝負によって合格を勝ち取れる可能性が残っています。
得点調整(中央値補正)のマジック
関西の私立大学では「中央値補正」などの得点調整が厳格に行われます。甲南大学において、得意科目がたまたま易化した回だった場合、素点では高得点でも調整後の点数が大幅に削られ、不合格になることがあります。逆に、関学の入試で難問揃いの回を突破していれば、得点調整で点数が跳ね上がり、合格に手が届くという現象が起こります。
3. 甲南大学2日間受験「不合格」の捉え方
「2日間受けて全落ち」という事実は重く感じられますが、実はこれもポジティブに解釈できる側面があります。
第一に、試験日の体調やメンタルの影響です。入試は初日の緊張が最も激しく、2日目もその疲れを引きずることがあります。甲南大学の試験日があなたのピークではなかった可能性は高いです。その後に行われた関学の試験時に、試験慣れしてリラックスして挑めていたならば、本来のパフォーマンスを発揮できているはずです。
第二に、倍率の偏りです。甲南大学は近年、関関同立の併願先として非常に人気が高まっており、特定の学部・日程に受験生が集中し、「関学合格レベルの受験生が甲南で落ちる」という玉突き現象が実際に頻発しています。これはあなたの学力が足りないのではなく、単に「その日のその枠の競争が異常に激しかった」だけかもしれません。
4. 関学の合格発表を待つあなたへ:今すべきこと
現時点(2月16日)では、関学の多くの学部で合格発表を待っている、あるいは後期日程(3月入試)を検討している段階かと思います。今、精神的に追い詰められている中で意識すべきポイントを整理します。
① 過去の不合格は「次の試験」の合否とは無関係
「甲南に落ちたから関学もダメだ」という思考は、論理的なファクトではありません。入試は独立試行です。甲南の採点基準と関学の採点基準は全く別物であることを、改めて自分に言い聞かせてください。
② 関学の後期・3月入試の検討
もし関学の一般前期が芳しくなかった場合でも、2026年度は3月入試を実施する学部がまだ残っています。近年の私立大学は定員厳格化の影響もあり、追加合格や後期入試での逆転劇も珍しくありません。甲南の結果に引きずられず、願書提出の締め切りを再確認してください。
③ 自己否定を止め、淡々と過ごす
ネット上の「掲示板」などを見すぎないようにしましょう。「甲南落ちたけど関学受かった」という書き込みを見て焦る必要もなければ、「関学の方が難しいから絶対無理」というネガティブな意見に耳を貸す必要もありません。2月16日という今の時期は、静かに結果を待つ、あるいは次の一手(後期入試の準備)を淡々と進めるのが、プロの受験生としての振る舞いです。
まとめ:逆転合格は「実力」と「相性」の産物
「甲南不合格で関学合格」は、決して奇跡や運だけではありません。入試問題との相性、配点比率の妙、そして得点調整の結果が重なり合って起こる、現実的な事象です。
2026年2月16日現在、まだあなたの受験ロードは終わっていません。これまでの努力を信じ、甲南の結果は「一つのデータ」として切り捨てて、前を向きましょう。関西学院大学の合格通知を手にし、「あの時諦めなくてよかった」と笑える日が来ることを願っています。
執筆:受験ニュース速報 2026
※本記事は2026年2月16日現在の入試動向に基づき執筆されています。



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