2026年2月25日・26日の2日間にわたって実施された、京都大学の個別学力検査(二次試験)。受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。試験終了から一夜明け、ネット上やSNSでは「数学が拍子抜けするほど簡単だった」「古文で絶望した」といった声が飛び交っています。
本記事では、現役のファクトチェッカー兼Webライターとして、2026年2月27日現在の最新情報に基づき、河合塾、駿台、東進といった大手予備校の分析データと、実際に試験を受けた受験生の声を集約。2026年度京大入試の「真の難易度」を徹底解説します。
2026年度・京大入試の全体概況:数学の易化が合格ラインを押し上げる?
結論から申し上げますと、2026年度の京大入試は「理系数学の易化」と「文系・理系共通での古文の難化」が最大のトピックとなりました。昨年度(2025年度)が比較的標準的な難易度であったのに対し、今年は科目間での「解きやすさ」の差が非常に顕著に現れた年と言えます。
特に数学については、ここ数年の傾向であった「計算量の多さで圧倒する」スタイルから、思考力を問いつつも計算の着地点が見えやすい問題へとシフトしました。一方で、国語(特に古文)は受験生の間で「読解の糸口が掴みにくい」と悲鳴が上がっています。これらの変動が合格最低点にどう影響するのか、詳しく見ていきましょう。
【数学】理系・文系ともに「易化」。差がつくポイントはどこだったか?
理系数学:計算の煩雑さが減少し、標準問題の完答が必須に
2026年度の理系数学は、大手予備校各社(河合塾・駿台)ともに「前年比で易化」との評価で一致しています。全6問の構成に変更はありませんでしたが、特筆すべきは第2問の確率と第4問の微積分です。
例年であれば、京大特有の「一筋縄ではいかない設定」に苦戦する受験生が多い中、今年は典型的な解法を組み合わせることで完答を狙える問題が並びました。SNS上でも「過去問演習をしっかり積んでいれば4問は確保できた」という声が多く、高得点勝負になることが予想されます。数学を得点源にしていた受験生にとっては、ケアレスミスが命取りになる「ミスが許されない試験」だったと言えるでしょう。
文系数学:第1問・第3問がサービス問題か?
文系数学も同様に、昨年と比較して解きやすい構成となりました。特に第1問の整数問題は、京大にしては珍しく「誘導に従えば自然と答えにたどり着く」形式であり、ここで確実に点数を稼げたかどうかが合否を分けるポイントです。全体として、数学が苦手な人でも半分程度は確保できる内容だったため、文系でも数学による差がつきにくい年となりました。
【国語】古文が「難化」。受験生を苦しめた要因を分析
質問者様も感じられた通り、今年の国語、特に古文の難易度上昇は各所で指摘されています。
古文:出典の選定と記述量の多さが壁に
2026年度の古文は、出典の時代背景や登場人物の関係性が複雑で、主語の特定に時間を取られた受験生が続出しました。近年の京大古文は「単語の意味を知っているだけでは解けない」文脈把握能力を重視する傾向にありますが、今年はそれに加え、解答欄の大きさに合わせた濃密な記述が求められました。
「現代語訳はできても、なぜその行動をとったのかという論理説明が難しい」という意見が目立ち、部分点の奪い合いになることが予想されます。文系の受験生にとっては、数学で差がつかない分、この国語(古文)での粘りが合否に直結するでしょう。
現代文:標準的だが、哲学的な深い考察が求められた
現代文に関しては、第1問・第2問ともに「京大らしい」重厚な論説文・随筆が出題されました。難易度自体は例年並みですが、古文に時間を割かれすぎた結果、第2問の記述が疎かになってしまった受験生も少なくないようです。全体的なボリューム感としては、過去5年の中でも上位の負荷がかかる構成でした。
英語・理科・地歴の動向:安定した難易度の中で光った特徴
25日に実施された英語、26日の理科(物理・化学・生物)、地歴(日本史・世界史・地理)についても簡単に触れておきます。
- 英語:難易度は据え置き。自由英作文のテーマが「デジタル社会における対面コミュニケーションの価値」という、2026年らしい今日的なトピックでしたが、表現自体は平易なもので対応可能でした。和文英訳の質が安定しており、実力差がはっきりと出る構成です。
- 物理:やや難化。第3問の熱力学において、グラフの読み取りと現象の理解を深く問う問題が出題され、計算に時間を取られた受験生が多かったようです。
- 化学:標準的。高分子化合物や有機化学の構造決定において、典型的なパターンの組み合わせが多く、落ち着いて取り組めば高得点が狙える内容でした。
- 日本史・世界史:いずれも標準的。論述問題において、単なる知識の羅列ではなく「歴史の流れ(因果関係)」を100〜200字でまとめさせる京大の王道スタイルが継続されました。
2026年度・合格最低点の予想:昨年より上昇する可能性大
ファクトチェックの結果、多くの予備校関係者が「合格最低点は昨年(2025年度)を上回る」と予測しています。その主な理由は以下の2点です。
- 数学の易化による底上げ:特に理系学部において、数学の平均点が10〜15点ほど上昇する可能性があります。
- 共通テストの平均点:2026年1月に実施された共通テストが、数学・英語を中心に安定した難易度であったため、足切りラインや持ち点が例年より高めに推移しています。
文系学部においても、国語の難化によるマイナス分を数学の易化がカバーする形となり、トータルでは横ばいから微増という見方が有力です。総じて、「高得点帯での激戦」が予想される2026年度入試となりました。
受験生の皆様へ:自己採点後の過ごし方と注意点
試験を終えた今、不安な気持ちで掲示板やSNSをチェックしている方も多いでしょう。しかし、ここで注意していただきたいのは、ネット上の「簡単だった」という声に惑わされすぎないことです。
入試直後のネット掲示板には、自信のある受験生や、一部の得意な人の声が大きく反映されがちです。数学が易化したとはいえ、京大の採点基準は厳格であり、論理の飛躍があれば大幅に減点されます。逆に「難化した」と言われる古文も、周囲が解けていないのであれば、基本的な記述を埋めているだけで相対的に順位は上がります。
今後のアクションプラン:
- 再現答案を作成する:記憶が鮮明なうちに、自分がどう書いたかをメモしておきましょう。万が一の不合格時や、後期試験への対策として貴重な資料になります。
- 後期試験への切り替え:京大受験生の多くは、東北大学や名古屋大学などの後期試験を控えているはずです。二次の結果を気にしすぎるあまり、後期対策の手が止まるのが一番の損失です。
- 情報の取捨選択:「今年の合格最低点は〇〇点上がる」といった未確定の推測に振り回されず、公式の発表(3月10日の合格発表)を待ちましょう。
まとめ:2026年京大入試は「数学の安定感」が勝負の鍵
2026年度の京都大学入試は、数学の易化によって「標準問題をいかに確実に仕留めるか」が問われる年となりました。そして、多くの受験生が苦戦した「古文の難化」において、部分点をどれだけ積み上げられたかが、最後の数点の差を生むことになります。
今はとにかく、この過酷な入試を戦い抜いた自分を褒めてあげてください。皆さんの努力が、満開の桜となって報われることを心より願っております。
【追記:2026/02/27 18:00】
現在、河合塾より各科目の詳細な設問別難易度評価が出揃いました。それによると、理系数学の第5問(空間図形)についても「昨年より計算の見通しが立てやすい」との評価になっており、やはり数学全体の平均点上昇は避けられない見通しです。



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