2026年2月21日、東京都立高校の一般入試(第一次募集・分割前期募集)が実施されました。受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。試験終了直後から、SNSやネット掲示板では「今年の都立入試、けっこう簡単だったのでは?」「自己採点が予想以上に高かった」という声が数多く上がっています。
果たして、2026年度の都立入試は本当に「易化」したのでしょうか?本記事では、プロのファクトチェッカーの視点から、各科目の難易度傾向、受験生の反応、そして高得点争いになった場合の注意点を詳しく解説します。
2026年度都立入試の全体概況:多くの受験生が「解きやすさ」を実感
2026年2月21日現在の速報値および大手学習塾の分析をまとめると、2026年度の都立高校入試は、昨年度(2025年度)と比較して全体的に「やや易化」もしくは「標準的」な難易度であったと言えます。
特に数学と英語において、過去数年で見られたような極端な難問が影を潜め、基礎から標準レベルの知識を問う問題が中心となったことが、受験生が「易化した」と感じる大きな要因です。しかし、易化したということは、当然ながら「平均点が上がる」ことを意味します。自己採点の点数が高くても、周囲も同様に高得点を取っている可能性があるため、手放しで喜ぶのは禁物です。
科目別の難易度ファクトチェック
【国語】安定の難易度、記述の採点基準が鍵
国語は例年通り、漢字、小説文、論理的文章、古典(鑑賞文)、そして200字作文という構成でした。文章量についても大きな変化はなく、時間配分に苦労した受験生は少なかったようです。作文のテーマが身近で書きやすい内容だったことが、手応えの良さにつながっています。
【数学】昨年度の難化から一転、標準的な構成へ
2025年度は思考力を問う複雑な問題が増え、受験生を苦しめましたが、2026年度は大問1の基本計算や小問集合が非常に素直な出題となりました。大問3の関数、大問4の平面図形についても、典型的な解法をマスターしていれば完答を狙えるレベルであり、ここで大きく点数を稼いだ受験生が多いようです。
【英語】長文の読みやすさが向上、ESAT-Jとの相関
英語は、長文読解の語彙レベルが適切にコントロールされており、内容把握で躓く受験生が減少しました。また、2023年度から本格導入されている英語スピーキングテスト(ESAT-J)との兼ね合いもあり、筆記試験では「正確な読解力」を重視する傾向が続いています。リスニングの難易度も例年並みで、安定した得点源となったはずです。
【社会・理科】資料読解の慣れが成否を分ける
理科・社会は、近年のトレンドである「図表や実験データから考察する問題」が中心でした。初見の資料に驚く受験生もいたかもしれませんが、問われている知識自体は中学の教科書レベルです。落ち着いて資料を分析できた受験生にとっては、「解きやすい」と感じる内容でした。
「自己採点が高かった」ときに注意すべき3つのポイント
質問者様のように「自己採点で高得点が取れた」という受験生は多いですが、合格発表までは以下の点に注意が必要です。
1. 平均点の上昇によるボーダーラインの押し上げ
自分が8割(400点)取れたとしても、周囲の平均が例年より20点高ければ、相対的な立ち位置は変わりません。特に日比谷、西、国立などのトップ校や、倍率の高い中堅校では、1点2点を争う「高得点勝負」になります。ケアレスミスの有無が合否を分けるシビアな展開が予想されます。
2. 記述問題の採点基準
自己採点はどうしても「甘め」になりがちです。特に国語の作文や、数学の証明問題、理科・社会の記述問題は、東京都教育委員会が示す模範解答と照らし合わせ、キーワードが欠けていないか、論理構成が正しいかを厳格にチェックする必要があります。
3. 調査書点(内申点)とESAT-Jの影響
都立入試は「当日点:内申点=7:3」の比率で合否が決まります。また、スピーキングテスト(ESAT-J)の20点分も加算されます。当日点が良くても、内申点やESAT-Jで差をつけられている可能性を忘れてはいけません。総合得点(1020点満点)で自分の位置を把握することが重要です。
今後のスケジュールと過ごし方
試験が終わった今、不安や期待が入り混じっていることでしょう。2026年度の合格発表までのスケジュールを確認しておきましょう。
- 合格発表(ネット・掲示): 2026年3月上旬
- 入学手続: 発表当日〜翌日
合格発表までは、自分が全力を尽くしたことを誇りに思い、ゆっくりと心身を休めてください。もし「易化」が事実であれば、ミスを最小限に抑えられたかどうかが運命を分けますが、現時点でできることは、すべての結果を静かに待つことだけです。
まとめ:2026年度都立入試は「油断禁物の高得点決戦」
結論として、2026年度の都立入試は、多くの受験生にとって「例年より取り組みやすい内容」であった可能性が高いです。しかし、それは同時に合格ボーダーラインの底上げを意味します。自己採点の結果に一喜一憂しすぎず、正確な総合得点の算出を行いながら、落ち着いて合格発表を待ちましょう。
皆さんの努力が実を結び、志望校への切符を手にすることを心より願っています。



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