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2026年入試の異変?「芝浦・電機大落ちで明治合格」はなぜ起きるのか。四工大とMARCHの難易度・就職力を徹底比較検証

2026年度の私立大学入試も佳境を迎え、SNS上では連日、合格発表に一喜一憂する受験生の声が飛び交っています。その中で今年、特に注目を集めているのが「四工大(芝浦工業大学・東京電機大学・工学院大学・武蔵野大学)に落ちたのに、MARCHの一角である明治大学に合格した」という、一見すると逆転現象のような報告です。

かつては「MARCHが上で四工大がその次」という明確な序列が存在したと言われていますが、現在の大学入試において、その常識は通用しなくなっているのでしょうか?本記事では、プロのファクトチェッカーの視点から、2026年最新の入試データと就職市場の動向を分析し、四工大とMARCHの「入口(難易度)」と「出口(就職)」の現在地を明らかにします。

1. 2026年度入試のリアル:なぜ「四工大落ち・明治合格」が起きるのか?

結論から申し上げますと、「四工大落ち・明治合格」という事象は、決して運や奇跡ではなく、近年の入試制度の変化と理系人気の高まりが生んだ必然の結果と言えます。主な要因は以下の3点に集約されます。

① 理系特化型入試の難化と「情報」科目の影響

2025年度から導入された新課程入試から1年が経過した2026年、理系学部の入試はさらに専門性が高まっています。特に芝浦工業大学や東京電機大学などの工学系単科大学は、数学および理科の配点比率が高く、問題の質も非常にマニアックかつ思考力を問うものが増えています。

一方で、明治大学(特に理工学部や総合数理学部)は、バランスの取れた学力を求める傾向があり、英語の配点も一定数あります。「数学・理科は突出しているが、英語が苦手」な生徒が四工大に流れる一方で、「全教科万遍なく得点できるが、数学の超難問には対応しきれない」という層が明治に合格するという現象が起きやすくなっています。

② 「情報系バブル」による四工大の偏差値高騰

2026年現在、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAI技術の急速な進展により、受験生の「実利志向」は極限に達しています。その結果、芝浦工業大学の情報系学科や東京電機大学のシステムデザイン工学部などは、偏差値においてMARCHの中位〜下位学部を完全に抜き去る現象が常態化しています。

③ 入試日程と倍率のマジック

明治大学は受験者数が日本トップクラスであり、倍率も高いですが、併願先として国立志望者も多く受験します。そのため、補欠合格や追加合格の動きが激しく、実質的な難易度が年によって変動します。一方、四工大、特に芝浦工業大学は「第一志望」とする熱心な層が多く、歩留まり(合格者の入学率)が高いため、合格枠を絞り込む傾向にあります。この「枠の狭さ」が、併願成功率の逆転を招いています。

2. 【入口】偏差値・難易度の比較:もはや「格差」は消滅した?

最新の2026年度入試予想偏差値(河合塾・駿台等参照)をベースに比較すると、理系学部における両者の立ち位置は以下の通りです。

芝浦工業大学 vs 明治大学

芝浦工業大学の看板学部(情報工学など)の偏差値は60.0〜62.5に達しており、これは明治大学理工学部の多くの学科と並ぶ、あるいは上回る数値です。もはや「明治の滑り止めに芝浦」という感覚は2026年の受験界では通用せず、「両方受けて、受かった方に進む」という対等な併願関係になっています。

東京電機大学・工学院大学 vs MARCH下位

東京電機大学や工学院大学の上位学科は、偏差値55.0〜57.5付近に位置しています。これは中央大学や法政大学の理工学部の一部の学科と同等です。かつての「日東駒専レベル」というイメージは完全に過去のものであり、四工大は「MARCH理系とほぼ同格、あるいはその直下」というポジションを完全に固めています。

3. 【出口】就職力の比較:理系就職では「四工大」が圧倒するケースも

質問者様が仰る「出口(就職力)はほとんど同じ」という点について、事実はさらに踏み込んだ状況にあります。製造業やIT業界へのエンジニア職としての就職に関しては、むしろ四工大の方がMARCHよりも評価が高いケースすら存在します。

① 実技・研究力の信頼性

企業の採用担当者は、「MARCHの学生はコミュニケーション能力や要領の良さが高い」と評する一方で、「四工大の学生は実技能力が高く、泥臭い研究や開発に耐えうる専門性がある」と高く評価しています。特にトヨタ自動車、ソニー、三菱重工業といった大手メーカーへの採用実績において、学生数に対する比率(実就職率)では、芝浦工業大学がMARCHを凌駕するランキング常連となっています。

② OB・OGネットワークの強さ

四工大は歴史的にエンジニアを多数輩出しており、製造現場の中核(課長・部長クラス)にOBが非常に多いのが特徴です。この「現場のコネクション」は、理系就職において非常に強力な武器となります。

③ 就職推薦枠の充実

伝統的な工科大学である四工大には、大手企業からの「指定校推薦」のような求人枠が豊富にあります。MARCHも同様に強いですが、文系学部を含めた全体のブランド力で勝負するMARCHに対し、「理系職種に特化したパイプ」を持つ四工大は、不況下でも非常に強い耐性を持っています。

4. 2026年以降の受験生が持つべき視点

以上のファクトチェックを踏まえると、現在の大学選びにおいて「MARCHだから」「四工大だから」という従来の大学群の名称だけで難易度を判断するのは極めて危険です。

「大学名」より「学問分野」

今の受験は「何を学ぶか」が偏差値を決定する時代です。明治大学の文系学部と芝浦工業大学の工学部を比較することに意味はなく、同じ理系であっても「情報」「半導体」「建築」といった人気分野であれば、大学の格に関わらず難易度は跳ね上がります。

入試方式の相性を精査する

「芝浦落ち・明治合格」が起きるのは、入試問題の相性が原因の多くを占めます。記述式で深い思考力を問う四工大の問題と、マークシート中心でスピードと正確性を問う明治(全学部入試など)の問題では、対策が全く異なります。自分の得意不得意を冷静に分析することが、現代の複雑な入試を勝ち抜く鍵となります。

まとめ:四工大とMARCHは「並んだ」

2026年の現状において、理系入試における四工大とMARCHの難易度の差は、もはや「誤差」の範囲内にあります。特に上位の芝浦工業大学に関しては、入試難易度・就職実績ともにMARCH理系と完全に肩を並べており、どちらが上という議論自体が形骸化しています。

「明治に受かったから芝浦より上だ」あるいはその逆だと一喜一憂するのではなく、それぞれの大学が持つ教育カリキュラムや、研究室の設備、そして将来のキャリアパスを見据えた選択をすることこそが、この激戦の2026年入試を乗り越える受験生に必要な姿勢と言えるでしょう。


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