2026年2月11日、私立大学の合格発表がピークを迎える中、最も受験生を動揺させるのが「共通テストリサーチでA判定だったのに不合格になった」という事態です。特に法政大学生命科学部のC方式(共通テスト利用入試)は、例年高い合格ラインが設定されることで知られていますが、A判定からの不合格は決して「自己採点ミス」だけが原因ではありません。
本記事では、プロのファクトチェッカーの視点から、なぜ2026年度の法政大学生命科学部C方式でA判定不合格が起こり得たのか、そのメカニズムと、目前に迫った国立大学入試に向けたメンタル管理術を詳しく解説します。
まず前提として、共通テストリサーチの「A判定」は、合格可能性80%以上を意味しますが、「100%合格」を保証するものではありません。 残りの20%には、不合格の可能性が常に含まれています。2026年度の入試動向を分析すると、以下の要因が浮き彫りになります。
法政大学生命科学部のC方式(共通テスト利用)は、各学科(生命機能、環境応用化学、応用植物科学)の募集人数が非常に少数です。例えば、例年数名~10名程度の枠しかありません。このように母数が少ない入試方式では、上位層が数人多く出願しただけで、ボーダーラインが数%一気に跳ね上がります。
2025年度から導入された新課程入試も2年目に入り、出願傾向が安定するかと思われましたが、実際には「現役志向」がさらに強まり、確実に合格を取りたい層が法政大学などのMARCH上位校のC方式を「滑り止め」として手厚く出願しました。その結果、旧帝大や難関国立大を目指す層がC方式の枠を埋め尽くし、リサーチ時の想定よりも高いレベルでの争いになった可能性があります。
共通テストリサーチ(河合塾、駿台・ベネッセ、東進など)は、全ての受験生が参加しているわけではありません。特に国立大学を第一志望とするトップ層の中には、私立のC方式を「出願済みだから判定を見なくても良い」と判断し、リサーチに参加しない層が一定数存在します。こうした「隠れた高得点者」が合格ラインを押し上げた可能性は否定できません。
不合格通知を見ると「マークミスをしたのではないか」と不安になりますが、実はマークミス以外にも判定を狂わせる要因があります。
法政大学生命科学部C方式は、学科によって特定の科目の配点が高い場合があります。リサーチ時に利用したツールで、法政大学独自の傾斜配点が正しく計算されていたか確認してください。特に2026年度から「情報Ⅰ」の扱いが各大学で分かれており、リサーチ結果と実際の大学側の集計方法に微細なズレが生じていた可能性もあります。
一部の学部・方式では、特定の科目で一定以上の得点を取っていないと、合計点が合格ラインを超えていても不合格となる「基準点」を設けている場合があります。法政大学の募集要項を今一度確認し、自分がその条件に抵触していなかったかチェックしましょう。
今のあなたにとって最も恐ろしいのは、「共通テストの点数が実はもっと低いのではないか」という疑念から、国立大学の二次試験に集中できなくなることでしょう。しかし、ここで立ち止まってはいけません。
もし仮に、数点のマークミスがあったとしても、それは「国立大学の共通テスト持ち点」が数点下がるだけです。国立大学の合否は、多くの場合「共通テスト」と「二次試験(個別試験)」の合計で決まります。私立のC方式のように「共通テスト100%」で決まる入試とは性質が全く異なります。
「C方式で落ちた=国立も絶望的」という図式は、論理的に成り立ちません。 C方式はあくまで「超高倍率の椅子取りゲーム」に敗れただけであり、あなたの学力そのものが否定されたわけではないのです。
今日、不合格を確認した直後はショックで勉強が手につかないかもしれません。しかし、2026年度の国立大学入試(前期日程)は2月25日から始まります。残された時間は限られています。
法政大学のC方式は、あくまで「一つの選択肢」に過ぎませんでした。国立大学を本気で志望してきたあなたにとって、本番はこれからです。A判定が出るだけの実力が共通テストで発揮できた事実は変わりません。その自信を胸に、最後の一歩を踏み出してください。
結論として、A判定での不合格は「統計上の運」や「志願者の偏り」によるものが大きく、あなたの学力不足や決定的な自己採点ミスとは限りません。 今すべきことは、過去の点数を疑うことではなく、未来の得点を積み上げることです。