関西の私立大学トップグループである「関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)」。受験生や保護者の皆様にとって、その最新の難易度順位は最も気になるトピックの一つでしょう。
2026年2月現在、入試制度の変革や新課程入試への移行を経て、各大学の立ち位置には微妙な変化が生じています。ご質問いただいた「立命館、同志社、関西学院、関西大学」という順番は、実は一般的な偏差値順位とは少し異なります。
本記事では、2025年度入試の結果と2026年度の最新志願動向を踏まえ、プロのファクトチェッカーが関関同立の「本当の難易度」を徹底解説します。
まず、全体的な偏差値推移と合格難易度を総合した現在の序列は、一般的に以下の通りとなっています。
質問者様が挙げられた順位では、立命館がトップに位置していましたが、偏差値および受験生からのブランド力において、現在も「同志社大学」が頭一つ抜けた状態が続いています。しかし、近年は立命館大学の勢いが凄まじく、関西学院大学を猛追、あるいは一部学部で逆転しているのが現状です。
2026年現在も、同志社大学は「西の早慶」としての地位を盤石なものにしています。全学部を通じて偏差値の底上げがなされており、特に法学部、商学部、グローバル・コミュニケーション学部の難易度は、早慶の下位学部を凌ぐことも珍しくありません。共通テスト利用入試のボーダー得点率も85%〜90%前後と極めて高く設定されています。
立命館大学は、大阪いばらきキャンパス(OIC)への情報理工学部・映像学部の移転(2024年〜)以降、志願者数を大幅に伸ばしています。2026年入試でもその人気は衰えず、特に国際関係学部や情報理工学部は同志社に迫る難易度を見せています。入試方式が多様であるため、対策次第で逆転合格も狙えますが、基礎レベルの高さは関関同立の中でも際立っています。
一時期は志願者数の減少が危惧された「関学」ですが、ここ数年の入試改革と、DX(デジタルトランスフォーメーション)教育への注力により、人気がV字回復しています。特に国際学部や商学部の評価は高く、立命館と激しい2位争いを繰り広げています。2025年度新課程入試での混乱を最小限に抑えたことで、2026年現在は安定した難易度を維持しています。
序列としては4番手とされることが多い関西大学ですが、決して「簡単」ではありません。むしろ、入試問題の標準的な難易度から「高得点勝負」になりやすく、1点のミスが命取りになる厳しさがあります。法学部や社会学部は非常に人気が高く、実質倍率が5倍を超える日程も珍しくありません。
大学全体の看板だけでは測れないのが、現代の大学受験です。特定の分野においては、大学の順位が入れ替わる「逆転現象」が起きています。
データサイエンスやAI需要の高まりを受け、立命館大学の情報理工学部は、同志社の理工学部と並ぶ、あるいは志願者層の厚さでは上回るほどの難易度になっています。最新の設備を備えた大阪いばらきキャンパスの魅力もあり、理系志望者にとっては「立命館こそが第一志望」というケースが増えています。
国際系学部においては、以下の3学部がハイレベルな争いを展開しています。
これらの学部は、関関同立の他学部とは一線を画す偏差値帯(62.5〜67.5程度)にあり、早慶レベルの併願成功者も多く在籍しています。
2026年2月10日現在の状況として、以下の要因が難易度順位に影響を与えています。
2025年度から導入された新課程入試に対し、関関同立各校は対応が分かれました。関西大学や立命館大学は、共通テスト利用入試において「情報Ⅰ」を必須とするなどの調整を行いましたが、これが受験生にとって「受けやすさ」や「敬遠」の材料となり、倍率の変動を引き起こしました。2026年度は2年目となり、対策が進んだ受験生が集まったため、全体的にボーダーラインが底上げされています。
不安定な社会情勢を背景に、受験生の間で「将来の就職に直結するか」という実学志向がさらに強まりました。この点において、資格試験に強い関西大学や、産学連携が盛んな立命館大学、そして「財界に強い」とされる関西学院大学の評価が再確認され、偏差値以上に「合格するのが難しい(辞退者が少ない)」状況が生まれています。
結論として、2026年現在の難易度順位を再定義すると以下のようになります。
| 順位 | 大学名 | 2026年の傾向 |
|---|---|---|
| 1位 | 同志社大学 | 全学部で隙がない。特に関西圏の最優秀層が集中。 |
| 2位 | 立命館大学 | 情報・国際系が爆発的人気。入試方式の複雑さで対策難易度高。 |
| 3位 | 関西学院大学 | 看板の国際、商が牽引。ブランド力の復活で難化傾向。 |
| 4位 | 関西大学 | 「受けやすさ」による超高倍率。合格最低点の高さが壁。 |
質問者様が想定された「立命館、同志社、関西学院、関西大学」という順位は、「近年の勢いとIT・理系分野の注目度」という観点で見れば、立命館が1位に見えるのも無理はありません。特に理系志望者や大阪・滋賀方面の受験生にとっては、立命館の存在感は同志社に匹敵します。
関関同立の難易度順位は、同志社を筆頭としつつも、立命館と関学が激しく競り合い、関大が独自の人気で追うという「1強2中1安定」の構図となっています。
しかし、2026年の受験においては、もはや「大学名」だけで選ぶ時代ではありません。「どのキャンパスで学ぶか」「どの学部が自分のキャリアに直結するか」という視点が、合格可能性や入学後の満足度に直結します。偏差値の0.5や1の差を気にするよりも、各大学の入試問題との相性(赤本演習での得点率)を優先して志望校を決定することを強くお勧めします。
最新の入試データや倍率速報は、各大学の入試特設サイトにて随時更新されています。出願の際は、必ず最新の募集要項を確認するようにしてください。