2026年度の京都市立芸術大学(京芸)美術科の入試を控える受験生の皆さん、準備は順調でしょうか。京芸の入試は「描写(鉛筆デッサン)」「色彩(色彩構成)」「立体(立体造形)」の3種目があり、それぞれの道具を揃えるだけでもかなりのボリュームになります。
特に「カルトン(画板)や木炭紙判の大きな荷物をどう運ぶか」「関東の美大のようにキャリーケースで行くべきか」という悩みは、多くの受験生が直面する課題です。2023年の京都駅前(崇仁地区)新キャンパス移転後の状況も踏まえ、プロの視点から最新の持ち運び事情を詳しく解説します。
まずは、京芸入試で必要となる主な道具を整理しましょう。これらを一つのバッグに収める必要があるため、必然的に荷物は大きく、重くなります。
これら全てを合計すると、重量は5kg〜8kg程度になることも珍しくありません。特に色彩と立体の道具が重なり、水の入ったバケツや粘土道具などが加わると、トートバッグ一つでは到底収まりません。
質問者様が気にされている「キャリーケース」の使用についてですが、結論から申し上げますと、近年の京都市立芸術大学の受験会場ではキャリーケースを使用する受験生が非常に増えています。
以前の沓掛(くつかけ)キャンパス時代は、坂道が多くキャリーケースを引くのが大変な面もありましたが、2023年に移転した現在の京都駅前新キャンパスは、駅から徒歩圏内かつフラットな道が多いため、キャリーケースの利便性が飛躍的に向上しました。
具体的には以下のメリットがあります。
武蔵野美術大学や多摩美術大学の受験生にキャリーケースが多いのは、油画専攻などでキャンバスや大型の画材を運ぶ必要があるためです。一方、京芸は全科共通の3実技がメインとなるため、そこまで巨大なキャリーは必要ありません。機内持ち込みサイズ(35〜40リットル程度)のキャリーケースが最も一般的です。
キャリーケースには入りきらないのが「カルトン(画板)」や「大型の定規」です。これらについては、以下の組み合わせで持ち運ぶ人が多いです。
最も王道なスタイルです。小物は全てキャリーにまとめ、カルトン(木炭紙判が入るサイズ)は専用の布製やナイロン製のカルトンバッグ(作品バッグ)に入れて肩にかけます。カルトンバッグは軽量で撥水加工がされているものが多く、雨天時でも安心です。
キャリーを好まない受験生(特に機動力を重視する方)は、登山用のような大容量のバックパックを使用します。両手が空くため、カルトンを持っていても歩きやすいのが特徴です。ただし、内部で道具が混ざりやすいため、ポーチなどでの小分けが必須です。
質問者様が懸念されている通り、トートバッグはおすすめできません。片方の肩に荷重が集中するため、試験前に肩こりや疲労を招きます。また、京芸の試験は3日間にわたる長期戦です。日を追うごとに疲労が蓄積するため、「いかに楽に運べるか」は合格への隠れた重要ポイントです。
2026年現在の京都駅前キャンパスでの受験において、以下の点に注意してください。
新キャンパスは非常に近代的で設備が整っていますが、試験会場内の自席周りのスペースには限りがあります。大きすぎるキャリーケース(海外旅行用サイズなど)は、試験中に邪魔になる可能性があります。足元に置けるコンパクトなサイズを選び、試験中は邪魔にならない場所に置くようにしましょう。
京都駅から徒歩数分という好立地ですが、試験当日の朝は非常に混雑します。キャリーケースを引いて歩く場合は、周囲の歩行者に配慮が必要です。特に新幹線改札から地上に出るまでのルートを確認しておくとスムーズです。
荷物を効率的に運び、試験中にサッと取り出すためのパッキングのコツを伝授します。
京都市立芸術大学の受験において、「機内持ち込みサイズのキャリーケース + カルトンバッグ(肩掛け)」というスタイルが、最も合理的で疲れにくい選択です。以前の山の上にあったキャンパスとは違い、現在の京都駅前キャンパスならキャリーケースの機動力を最大限に活かせます。
「自分だけキャリーだったら浮くかな?」と心配する必要はありません。近年の美術系受験ではキャリーケースは標準装備の一つです。重い荷物で体力を奪われ、実技に集中できなくなることが最大の損失です。自分にとって最もストレスの少ない方法で、万全の状態で試験に臨んでください!
皆さんの努力が実り、春に新キャンパスで学べることを心より応援しています。