2026年度の京都市立芸術大学(京芸)美術科の入試を控える受験生の皆さん、準備は順調でしょうか。京芸の入試は「描写(鉛筆デッサン)」「色彩(色彩構成)」「立体(立体造形)」の3種目があり、それぞれの道具を揃えるだけでもかなりのボリュームになります。
特に「カルトン(画板)や木炭紙判の大きな荷物をどう運ぶか」「関東の美大のようにキャリーケースで行くべきか」という悩みは、多くの受験生が直面する課題です。2023年の京都駅前(崇仁地区)新キャンパス移転後の状況も踏まえ、プロの視点から最新の持ち運び事情を詳しく解説します。
1. 京都市立芸術大学の受験における主な持ち物リスト
まずは、京芸入試で必要となる主な道具を整理しましょう。これらを一つのバッグに収める必要があるため、必然的に荷物は大きく、重くなります。
■ 描写(鉛筆デッサン)
- 鉛筆(10H〜10Bなど数十本)
- 練り消しゴム、消しゴム
- カッターナイフ、芯研ぎ器
- ガーゼ、布
- カルトン(またはそれに準ずる画板)
- クリップ、マスキングテープ
■ 色彩(色彩構成)
- アクリルガッシュまたはポスターカラー(セット+予備)
- 筆(平筆、面相筆など多数)
- パレット(プラスチック製やペーパーパレット)
- 筆洗バケツ(これが意外とかさばる)
- 雑巾、タオル
- 定規、コンパス、溝引き棒
■ 立体(立体造形)
- 粘土ベラ、スパチュラ
- 切り糸、バケツ
- 霧吹き
- 軍手、エプロン
- 針金切り、ペンチ(金属加工用ツール)
- コンパス、定規、分度器
これら全てを合計すると、重量は5kg〜8kg程度になることも珍しくありません。特に色彩と立体の道具が重なり、水の入ったバケツや粘土道具などが加わると、トートバッグ一つでは到底収まりません。
2. キャリーケース(スーツケース)は必要? 京芸受験のリアル
質問者様が気にされている「キャリーケース」の使用についてですが、結論から申し上げますと、近年の京都市立芸術大学の受験会場ではキャリーケースを使用する受験生が非常に増えています。
なぜキャリーケースが選ばれるのか?
以前の沓掛(くつかけ)キャンパス時代は、坂道が多くキャリーケースを引くのが大変な面もありましたが、2023年に移転した現在の京都駅前新キャンパスは、駅から徒歩圏内かつフラットな道が多いため、キャリーケースの利便性が飛躍的に向上しました。
具体的には以下のメリットがあります。
- 重さの分散: 筆洗や大量の絵の具、立体用の工具は肩にかけると相当な負担になります。試験前に体力を消耗しないためにも、転がして運べるキャリーは有効です。
- 道具の保護: 鉛筆の芯の折れや、絵の具のチューブの破損を防ぐことができます。
- 整理整頓: 内部が仕切られているため、種目ごとに道具を分けて収納しやすいです。
武蔵美・多摩美との違い
武蔵野美術大学や多摩美術大学の受験生にキャリーケースが多いのは、油画専攻などでキャンバスや大型の画材を運ぶ必要があるためです。一方、京芸は全科共通の3実技がメインとなるため、そこまで巨大なキャリーは必要ありません。機内持ち込みサイズ(35〜40リットル程度)のキャリーケースが最も一般的です。
3. カルトンなどの大型荷物はどうする?
キャリーケースには入りきらないのが「カルトン(画板)」や「大型の定規」です。これらについては、以下の組み合わせで持ち運ぶ人が多いです。
① キャリーケース + カルトンバッグ
最も王道なスタイルです。小物は全てキャリーにまとめ、カルトン(木炭紙判が入るサイズ)は専用の布製やナイロン製のカルトンバッグ(作品バッグ)に入れて肩にかけます。カルトンバッグは軽量で撥水加工がされているものが多く、雨天時でも安心です。
② 大型リュック + 手提げ
キャリーを好まない受験生(特に機動力を重視する方)は、登山用のような大容量のバックパックを使用します。両手が空くため、カルトンを持っていても歩きやすいのが特徴です。ただし、内部で道具が混ざりやすいため、ポーチなどでの小分けが必須です。
③ トートバッグはおすすめしない理由
質問者様が懸念されている通り、トートバッグはおすすめできません。片方の肩に荷重が集中するため、試験前に肩こりや疲労を招きます。また、京芸の試験は3日間にわたる長期戦です。日を追うごとに疲労が蓄積するため、「いかに楽に運べるか」は合格への隠れた重要ポイントです。
4. 新キャンパス特有の注意点(2026年最新状況)
2026年現在の京都駅前キャンパスでの受験において、以下の点に注意してください。
会場内のスペース
新キャンパスは非常に近代的で設備が整っていますが、試験会場内の自席周りのスペースには限りがあります。大きすぎるキャリーケース(海外旅行用サイズなど)は、試験中に邪魔になる可能性があります。足元に置けるコンパクトなサイズを選び、試験中は邪魔にならない場所に置くようにしましょう。
京都駅からのアクセス
京都駅から徒歩数分という好立地ですが、試験当日の朝は非常に混雑します。キャリーケースを引いて歩く場合は、周囲の歩行者に配慮が必要です。特に新幹線改札から地上に出るまでのルートを確認しておくとスムーズです。
5. プロが教える!画材のパッキング術
荷物を効率的に運び、試験中にサッと取り出すためのパッキングのコツを伝授します。
- 種目別に分ける: 1日目のデッサン用、2日目の色彩用…といった形で、大きなジップロックやメッシュケースにまとめておきましょう。当日の朝、慌てずに済みます。
- 液漏れ対策: 絵の具や水入れ(筆洗)は、万が一漏れても他の道具が汚れないよう、ビニール袋を二重にして収納します。
- 緩衝材を活用: 鉛筆や定規は、タオルなどで巻くか、クッション性のあるポーチに入れることで、衝撃から守ります。
- 予備の準備: キャリーの隙間に、ゴミ袋数枚、予備のマスク、速攻でエネルギー補給できるゼリー飲料などを忍ばせておくと非常に便利です。
まとめ:2026年受験生のベストアンサー
京都市立芸術大学の受験において、「機内持ち込みサイズのキャリーケース + カルトンバッグ(肩掛け)」というスタイルが、最も合理的で疲れにくい選択です。以前の山の上にあったキャンパスとは違い、現在の京都駅前キャンパスならキャリーケースの機動力を最大限に活かせます。
「自分だけキャリーだったら浮くかな?」と心配する必要はありません。近年の美術系受験ではキャリーケースは標準装備の一つです。重い荷物で体力を奪われ、実技に集中できなくなることが最大の損失です。自分にとって最もストレスの少ない方法で、万全の状態で試験に臨んでください!
皆さんの努力が実り、春に新キャンパスで学べることを心より応援しています。



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