キヤノンの名機「EOS 90D」は、2026年現在もその高い解像度(約3250万画素)と連写性能から、スポーツ撮影やイベント撮影の現場で現役で活躍しています。しかし、体育館のような「暗い」「広い」「距離が取れない」という三拍子そろった過酷な環境での集合写真は、レンズ選びが成功の鍵を握ります。
特にフットサルコートが複数面あるようなメインアリーナでは、壁際まで下がれなかったり、他の利用者の邪魔にならないよう撮影範囲を限定されたりすることも珍しくありません。今回は、予算を抑えつつ、2列15〜20名の集合写真を確実に収めるための最適解をプロの視点で解説します。
まずは、今回の撮影環境において何が障害となるのかを整理しましょう。
20名が2列に並ぶと、横幅はおよそ5〜6メートルになります。EOS 90DはAPS-Cセンサーを搭載しているため、レンズの焦点距離は実効で1.6倍になります。標準キットレンズの広角端(18mm)では、35mm判換算で約29mmとなり、狭いスペースでは全員を収めるのに苦労する可能性があります。
天井が高い体育館は、照明が多くても床面まで届く光量は意外と少ないものです。特に集合写真では、全員の顔にピントを合わせるために絞り(F値)を少し絞る必要がありますが、そうなるとシャッタースピードが遅くなり、手ブレや被写体ブレが発生しやすくなります。
2026年現在、キヤノンのレンズラインナップはミラーレス用のRFレンズが主流ですが、EOS 90Dで使えるEF/EF-Sレンズは中古市場で非常に手頃な価格で流通しています。今回は、数万円以内で手に入るコストパフォーマンス最強のレンズに絞って紹介します。
EOS 90Dの性能を最大限に引き出しつつ、暗い体育館での集合写真に強いレンズを厳選しました。
「迷ったらこれ」と言える、F2.8通しの明るい標準ズームレンズです。
「とにかく距離が取れない」という状況に最適な超広角レンズです。
単焦点レンズに匹敵する明るさと画質を誇る、APS-C専用の最高峰レンズです。
レンズを選んだら、次は設定です。EOS 90Dのポテンシャルを活かし、失敗を防ぐためのポイントを解説します。
「暗いから」といってF2.8などの開放で撮ると、前列の人にピントが合っても後列の人がボケてしまうリスクがあります。2列の集合写真なら、最低でもF4、できればF5.6まで絞るのがセオリーです。その分、ISO感度を上げて(ISO 1600〜3200程度)シャッタースピードを確保しましょう。
静止している集合写真でも、人は微細に動いています。被写体ブレを防ぐため、1/125秒以上、可能であれば1/200秒程度を目指してください。EOS 90Dのノイズ耐性なら、ISO3200まで上げてもA4サイズ程度のプリントなら十分に綺麗です。
手持ち撮影も可能ですが、構図を固定して「はい、チーズ!」の瞬間に集中するためには三脚が理想です。もし予算が許すなら、安価な三脚でも構わないので用意することをおすすめします。
EOS 90Dという素晴らしいカメラをお持ちであれば、適切なレンズ選びだけで写真は劇的に変わります。
まずは中古市場(マップカメラやメルカリ等)でこれらのレンズをチェックしてみてください。特に2026年現在は、一眼レフ用レンズの価格が安定しており、非常に賢い買い物が可能です。素敵な集合写真が撮れることを応援しています!