Windows 11で「KB5070773が消えたが次はKB5067036でエラー」問題の真相と対処方法

今朝、Windows 11の更新を確認したところ、これまでインストールエラーを繰り返していた更新プログラムKB5070773が更新履歴から消えていたという報告があります。さらに、その次に提示された更新プログラムKB5067036がインストールエラーになっているという情報も見受けられます。こうした状況を受けて「正常にインストールされたのか?」という疑問を抱くユーザーも少なくありません。この記事では、この一連の更新の流れ、なぜエラーが発生するのか、ユーザーとして取るべき対処を整理していきます。

まずはKB5070773の状況とその解除の背景

KB5070773は、Windows 11バージョン24H2および25H2向けに公開された緊急の「out-of-band(OOB)更新」です。この更新は前回のセキュリティ更新(KB5066835)によって、Windows回復環境(WinRE)でUSBキーボードやマウスが動作しなくなる重大な問題が起きたため、急遽リリースされました。報告によると、インストールエラーが出ていた利用者もおり、更新履歴から一時「消えた」ように見えたのは、Microsoft側の配信制御(ロールアウト停止、保留フラグ設定)や削除措置が影響している可能性があります。つまり、ユーザー画面上で「消えた」と見えても、一概にインストールが完了していないとは断定できませんが、少なくとも配信状態が不安定だったことは確かです。

次に問題になっているKB5067036とは何か?

KB5067036は、Windows 11 バージョン24H2および25H2に対する「プレビュー/非セキュリティ」更新プログラムとして公開されたもので、機能性・パフォーマンス・信頼性の改善を目的としています。利用者フォーラムでは、この更新が「インストールに失敗する」「エラーコードが出る」といった報告が挙がっており、特に「0×800F0922」などのエラーコードが見られます。つまり、KB5070773の問題解決後、次の更新として提示されたこのKB5067036が「次の壁」として立ちはだかっているというわけです。インストールできないまま保留状態になっていたり、更新の途中で失敗を繰り返したりすることで、「本当にインストールされたのか?」という疑問が浮かんでいるわけです。

「正常にインストールされたか」を確認するためのチェックポイント

ユーザーとして“更新が正常にインストールされたか”を判断するためのポイントを整理します。まず、「更新履歴」を確認してください。設定の「Windows Update」→「更新の履歴を表示」で、対象のKBが「正常にインストールされました」と表示されていれば一応成功と考えられます。一方で「インストールに失敗しました」「再試行中」「保留中」の表示があれば、未完了です。次に「ビルド番号/OSビルド」を確認しましょう。KB5070773ではバージョン24H2が26100.6901、25H2が26200.6901にアップデートされる旨が公表されています。OSビルドがそれより低ければ、更新が適用されていない可能性があります。そして、インストールエラーが出る場合は「DISM/SFCコマンドでシステムファイルを修復」「セーフモードで手動更新」「スタンドアロンインストーラを使う」といった手段も検討できます。つまり、「消えた」「エラーになった」という状況は焦る必要はありますが、必ずしも致命的とは言えず、落ち着いて確認を進めることが重要です。

なぜエラーが起きるのか?原因と背後にある要素

更新プログラムのインストールに失敗する原因は複数あります。まず、配信側(Microsoft)のロールアウト制御が影響することがあります。例えば重大なバグが見つかった場合、更新の配信が停止されるとユーザー側では「消えた」と感じます。実際、KB5070773ではWinREの重大な問題に対しての緊急配信が行われたことが報じられています。また、システムの状態が更新要件を満たしていないケースもあります。例えば、ストレージの空き容量不足、他の更新が保留中、デバイスドライバの競合、ウイルス対策ソフトによる遮断、ネットワーク接続不安などです。さらに、既存の破損した更新キャッシュやWindows Updateのコンポーネントの不整合も失敗の原因になります。特に「0×800F0922」「0×800f0983」といったエラーコードが報告されており、これらはディスク容量不足、リカバリパーティションのサイズ不足、またはダウンロードパッケージの展開失敗を示していることもあります。したがって、単に「更新を待つ」だけでなく、システムの健全性を一度見直すことが求められます。

まとめ:まずは確認、次に焦らず対処を

今回、KB5070773が消えたように見え、次のKB5067036でエラーが出ているという状況は、決して珍しいものではありません。更新配信のタイミング、Microsoftによるロールアウト停止、システム側の条件未充足など複数の要因が重なって起きています。ユーザーとしては、「更新履歴とビルド番号を確認する」ことを第一に、表示が「正常にインストールされました」になっていない場合は手動での対処を検討してみてください。急いで操作をしすぎると、逆にトラブルの温床になることもあります。更新が完了しないまま放置するのもリスクですが、焦って失敗を繰り返すのも避けたいところです。もし不安を感じるようなら、システムのバックアップを取りつつ、都合の良いタイミングで更新を再試行するという選択も十分に有効です。日々使う大切なPCだからこそ、落ち着いて対処していきましょう。最新版の更新が適用されることで、PCの安定性とセキュリティも保たれます。安心してPCを使い続けるための一歩を、今、踏み出してみてください。

terashi5