プロ野球の優勝争いでは、タイガースファンにとって、9月5日時点で「マジック対象チームが横浜と巨人の2チーム」となっている状況に混乱もあるでしょう。そもそもマジック対象とは具体的にどういうチームなのか、なぜ複数チームが対象になるのか。そのうえで9月6日の試合で「阪神が勝ち、他2チームが負けたら優勝決まるのか」という問いへの答えも、数字のしくみに即して解説していきます。
マジック対象チームが巨人と横浜の両方になる理由
まず「マジック対象チーム」とは、阪神以外で、残りの全試合で勝ち続けた場合に最も高い勝率となりうるチームのことです。通常は2位のみが対象となりますが、終盤に順位が拮抗していたり、残り試合数に差があると、2位以外のチームにも対象の可能性が出てきます。これにより、9月5日時点で阪神に対して「巨人」と「横浜」の両方が同時にマジック対象チームとなっていたのです。これに関しては、専門的なファン掲示板では「マジック対象は巨人と横浜、阪神が勝利して巨人も横浜も負けた場合にはマジックがさらに2つ減る」との説明も見られました。
9月5日時点でのマジック状況と対象チームの背景
具体的に9月5日終了時点では、阪神は広島に勝利し、マジックを「3」まで減らしましたが、巨人が敗北し、横浜(DeNA)が勝利したため、マジックは1だけ減少にとどまりました。その結果、優勝最短が9月7日一択という状況となっています。ただし、巨人の優勝可能性も完全には消えておらず、6日の3チームの結果次第で状況が変わる可能性もあるという状態でした。これらの状況から、対象チームを複数抱える特殊な展開となっています。医スポーツの報道でもその状況が詳細に示されていました。
9月6日に阪神が勝ち、巨人と横浜が負けた場合の優勝決定の仕組み
阪神がその日勝利し、かつ巨人も横浜も敗れた場合、マジックは一気に「2つ減少」することになります。マジックが「3」だったところから、条件を満たせば「1」となるという計算です。マジックの計算式は、「マジック対象チームの勝利数+残試合数」−「阪神の勝利数」+1であり、対象チームの両方が敗れれば、その影響が大きく現れるわけです。その結果、阪神が優位な状況を確保できることになります。
優勝が決まるのは9月6日の結果で確定するのか?
9月6日に阪神が勝ち、かつ巨人と横浜が敗れた場合、マジックは“1”まで減少し、阪神に優勝マジック「1」が点灯します。ただし、マジック「0」とならない限り、厳密には「優勝決定」とはなりません。9月7日以降に阪神が勝つか、対象チームが敗れるかで、マジックはさらに減少し、ついに「0」になれば優勝が確定します。そのため、6日の結果は大きな一歩ではありますが、“決定”までには、なお1段階あると理解することが正確です。

まとめ:複数対象チームの意味と優勝目前の見方
9月5日時点で阪神のマジック対象チームが「巨人」「横浜」の2チームになっていた理由は、残り試合数や勝率、順位争いの混戦具合に由来します。9月6日に阪神が勝ち、他2チームが敗れるような展開になれば、マジックは二段階で減少し、優勝に大きく近づきます。しかし、その時点ではまだ「マジック1」であり、優勝が確定するのはマジックが「0」となる瞬間です。従って、6日は極めて重要な1日ではありますが、優勝の瞬間は直後の試合、またはその日の他チームの結果次第で確定すると言えます。


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