ホラー作家として知られる木古おうみ氏の名前を、最近ネットやSNSで見かけて気になった方も多いのではないでしょうか。
特に代表作『領怪神犯』シリーズを読んだことがある読者からは、その才能に魅了されつつも、ここに来て差別的発言が掘り起こされ、炎上騒動に発展したことに驚きの声が上がっています。
大学時代の仲間とのやりとりや、当時のSNS投稿がきっかけとされる一連の出来事は、作家業の評価に大きな影を落としつつあります。
この記事では、炎上がどのように起き、何が問題視されたのかを時系列で整理し、ファンやこれから作品を手に取る方が知っておくべき事実をわかりやすく解説します。
騒動の発端は、2025年7月下旬にある同窓生が木古氏の過去投稿をSNS上で引用したことでした。
投稿内容は大学サークル内で流行した差別用語を木古氏が軽率に冗談として扱い、その後「将来その言葉を言っている人の子が障害児になればいい」といった過激な発言をしたとされるものです。
当時のやりとりは一部しか残っていませんが、関係者の証言によれば木古氏は自身の発言を擁護しつつ、相手の家族事情を持ち出して反論した経緯がありました。
このやりとりが一連の流れで拡散され、読者からは「配慮に欠ける」「作家の倫理観を疑う」といった批判が相次ぎ、一気に炎上が加速しました。
問題視された表現は主に知的障害者に対する差別用語の使用と、障害児をあざ笑うニュアンスが含まれるものです。
具体的には「ガ○ジポイント」「ガイポ」といった隠語をサークル仲間の間で多用し、その後の反論で「臭い善人ムーブ」など人格を否定する言葉を選んだ点が大きな論点となりました。
長く同窓生と交流があった当事者による反論も報じられ、相手が介護経験者であったことや、ボランティア活動を行っていた事実が重ねて提示されたことで、木古氏の発言への批判に説得力が増しました。
こうした発言は作家としてのイメージを大きく損ない、作品を応援してきた読者の間にも動揺が走っています。
炎上後、木古氏は自身の公式SNSに謝罪文を掲載しましたが、その内容は発言への理解を示す一方で相手批判も含むもので、真摯さを欠くとの指摘を受けました。
「貴女の家庭事情は知らなかった」と前置きした一方で、「こちらも厳しい状況で介護経験がある」「ボランティア活動も行った」と自己弁護ともとれる文章が続き、炎上の火に油を注いだ形となりました。
謝罪文には具体的な反省や再発防止策の記載が乏しく、作家としての社会的責任を果たす姿勢に疑問が残るとの声が多く上がっています。
こうした対応のまずさが、読者や業界関係者からの信頼をさらに損ねる結果となり、炎上は収束しづらいまま現在に至っています。
騒動を受け、『領怪神犯』シリーズや関連書籍のレビュー欄には賛否両論のコメントが殺到しています。
「才能ある作家なのに残念」「今後は応援できない」といった批判的な意見が目立つ一方で、「作品そのものは面白い」「表現と発言は別問題」という擁護の声も根強く存在します。
出版元や書店では一部タイトルが注文見合わせになる動きもあり、書籍売上への影響が懸念されている状況です。
また、同ジャンルのホラー作家コミュニティでは、作者の私的発言が作品評価に及ぼす影響について活発な議論が行われており、業界全体に波紋が広がっています。
木古おうみ氏の炎上騒動は、作家としての表現の自由と社会的責任のバランスを問う問題として注目されています。
今後、木古氏自身や出版社がどのように事態を収拾し、反省と再出発を図るのかが焦点となるでしょう。
読者としては、作品を楽しむ際に作者の言動をどう位置づけるか、自身の価値観と照らし合わせながら慎重に判断する必要があります。
炎上事例を教訓に、作家やクリエイターを取り巻く環境の改善と読者コミュニティの成熟に期待したいところです。